カライロ・スコープ
人々の中にある"色"のお話
キャッチコピー
「個性色々、十人十色!」「あなただけの景色を見せて!」
虹霓(こうげい)芸術大学の生徒、赤丹真朱(あかにまあや)。彼女は先生達から変わり者と評されていた。
美術専攻で絵を描くのが好きな真朱は、時に月は黒く、植物は、海は紫に色を付けた。空を描く課題では、みんな青空を描いている中で、真朱は緑の朝焼けを描いていた。
先生には「君の表現は相応しくない」と言われる事が日常茶飯事であったが、それでも真朱は「これが今、私に見えている景色だから」と曲げなかった。
そんな彼女の姿に、尊敬する生徒もいれば、嫉妬したり、揶揄する生徒もいた。誰の目にも真朱の個性は際立って映っていた。
真朱の見る景色は日々変わり続け、今日も彼女は思い描く風景を形にするために、自分を磨いている。